エステのインテリアで重要な店舗デザインのコツ
エステサロンのインテリアを考えるうえで大切なことをご紹介しています。エステサロンは、エステの技術とともに雰囲気作りも重要な要素です。顧客に満足してもらい、リピーターになってもらうためには、デザインに力を入れなくてはなりません。
エステサロンを成功させるために重要な要素はたくさんあります。しかし、エステサロンのように「美」や「癒やし」という要素が濃いビジネスの場合、インテリアを重視することで顧客の心理に直接影響を与えられることができるので、これを利用しない手はありません。この記事では、エステサロンのインテリアで重要になる店舗デザインのコツについて解説しています。エステサロンの開店を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
女性がエステサロンに来る理由
女性がエステサロンに来る理由なんてわかりきっている…まあ、そんなことは言わずに今一度考えてみてください。確かにわかりきったことかもしれませんが、再確認することで、店舗デザインにおいて重要なことが見えてくるかもしれません。
女性は何歳になってもきれいでいたいものです。その欲求を満たしてくれるのがエステサロンだとするならば、女性にとって、エステサロンはとてもスペシャルな場所です。
スペシャルな場所には、日常的ではない要素が必要です。普段は仕事や家事に追われている女性たちがつかの間の非日常を味わえる場所がエステサロン。そのため、世の女性たちは、エステサロンに「高級」であったり「おしゃれ」であったり、とにかく普段とは異なる特別なことを求めているのです。
サロン側としては、このような女性の立場になって、エステサロンを作っていかなければならないのですが、その手段の中でも大きなウエイトを占めているのがインテリアデザインだというわけです。
女性がエステサロンに来る理由としてはほかにも、
「ストレス解消」
「自分へのプレゼント」
などが挙げられます。
これはそのまま顧客のニーズなわけですから、サロンとしてはニーズをしっかり満たすことが、真のサービスだといえるのではないでしょうか?
エステサロンに求められるインテリアデザインとは
エステサロンを訪れる女性たちのニーズがはっきりしたら、ここからは実際にエステサロンのインテリアデザインについて考えてみましょう。エステサロンに求められるインテリアデザインとは、女性のニーズとサロンのコンセプトが高い次元で融合した、日常的には味わえない空間を提供することです。
入口から始まるエステサロン体験
初めてでも、リピートでも、顧客がエステサロンと接する初めてのサロン体験は、インターネットや電話であることがほとんどだと思います。
しかし、実際に施術を前にして期待感を持ちながらサロンと接するのは、施術当日の入口が初めてになりますから、彼らのサロンに対する第一印象がすばらしいものになるように演出をするのがインテリアデザインの役割です。
エステサロンの入口のデザインは、サロンのコンセプトがしっかり顧客に伝わるものでなければなりません。サロンを訪れた顧客の目に、一瞬にしてコンセプトが伝わればパーフェクトです。
もちろん、入口に関してはインテリアだけではなくエクステリアのデザインでも顧客にアピールしたいところですが、店舗物件に関しては、路面店でもない限り、エクステリアに関してはデザインに制約があることが多いので、やはり入口のインテリアから施術当日の体験が始まると考えていいと思います。顧客が違和感を覚えずに心地よく、期待感を持ちながら入れるようなインテリアデザインであれば、そのデザインは成功だといえるのではないでしょうか。
待合スペースのインテリアは施術を思わせるリラックスしたものに
エステサロンでは、入口から直接施術室へと入ることはあまりありません。受付を済ませてから、ある程度の時間、顧客は待合スペースで待機することになるはずです。この待合スペースのインテリアも、顧客の施術への期待感を高めるものがいいでしょう。期待感を高めるとはいっても、言ってみれば「癒やされる」空間ですね。待合室のインテリアは、次の施術室へのつなぎですから、スペシャルな施術の雰囲気が感じられるようなリラックスした空間が求められるのです。
施術をイメージさせるような落ち着きの与えられるカラーを中心に選び、映像や音楽などの要素も使うといいでしょう。受付での顧客とのコミュニケーションは、親しみを感じさせるものでなければなりませんが、近すぎず、適切な距離をとることが大切です。せっかく期待感が高まっているところで、コミュニケーションやインテリアがその期待感の盛り上がりをそいでしまうのでは、顧客が「リピートしたい」とは思ってくれないでしょう。
待合室で忘れてはならないのが、トイレです。トイレが清潔であることは大前提。そのうえで、トイレはなるべく広く、ゆったりしているほうが女性には好評なので、物件により制約はあると思いますが、できる範囲でしっかりインテリアデザインをしたいものです。プリザーブドフラワーなどを上手に使って、顧客にいつもの生活とは違う特別な空間であることを感じてもらいましょう。
施術室のインテリア
エステサロンを開店する場合、施術室のインテリアを決める前にまず、個室か、それとも複数の施術台を設置するオープンタイプが選ばなければなりません。どちらを選んでも、顧客に満足してもらえる落ち着きの空間にすることには違いがないのですが、やはり個室にするとなると施工費用は上がりますので、初期費用を十分に用意できるかどうかは大きな鍵になってくると思います。しかし、個室なら、ほかの顧客の目がありませんので、施術を受ける顧客目線で考えると、オープンタイプよりも満足の度合いは大きいのではなえいでしょうか。
施術室は、サロンのコンセプトがはっきりと感じられるようなインテリアにして、顧客の満足度を高める努力をしましょう。もちろん、そのためには顧客の立場になって、顧客が求めていることについて、詳細なところまでしっかり分析し、理解しなければなりません。施術室では、落ち着きのあるカラー選択が重要です。顧客の気持ちを動かすようなあざやかなカラーは避けましょう。
施術室の照明
エステサロンの施術室には、雰囲気をコントロールするという意味でも、明るさを調節できるタイプの照明がおすすめです。施術の内容に合わせて明るさをコントロールできるのでとても便利です。施術室には、少々暗めの照明が適しています。顧客にとっては、そのほうが落ち着けますし、サロンの側から見れば、照明が明るいと、見られたくないちょっとしたホコリが目立ってしまうことがあります。また、照明には、顧客の肌のカラーを美しく見せる効果もあるので、照明のカラー選びも重要な要素です。
最近は照明のカラーにも数多くのバリエーションがあるので、以前よりも雰囲気作りはやりやすくなりました。LEDライトもカラーが選べるので、経済的にも助かります。
照明は、カラーのほかに角度をコントロールすることで、より魅力的な空間を演出できます。ダウンライトやフットライトなど、角度の違う照明を駆使することで、施術室の雰囲気をやさしく、暖かいものにするといいでしょう。
もちろん、照明による空間の演出は、サロンのあらゆる場所で可能なので、顧客に最高の経験を提供するために、ぜひ導入を検討してみてください。